「出社義務なし」で会社が変わる!導入メリットと気をつけるべきポイントは?

てんとうむしの特徴的な制度の一つに「出社義務なし」というものがあります。リモートワークや時短正社員制度がある会社が増えておりますが、出社義務そのものをなくす会社はあまり例がありません。時間や場所に縛られず、ストレスフリーに働くことを可能にするこの制度について、COOの平山大樹に導入の背景や導入後の反響について詳しくインタビューをしてみました。

「出社義務なし」制度って何?

そのままですが、「オフィスに出社しなくてもいいよ」という制度です。もちろん「仕事しなくていい」ということではないですよ。オフィスにくることなく、自由な場所と時間で仕事の成果を出すという働き方の制度です。

オフィス出勤を強いることなく、場所や時間にとらわれずに働くために、今年の春から検証的にリモート制度を導入し、今夏から出社義務自体をなくしました。
「働き方改革」が叫ばれる今でも、満員電車に乗ってオフィスに定時出社し、決められた時間まで働いた後、また帰宅ラッシュの電車に乗る(場合によっては終電近くまで残業をする)、これがまだまだ当たり前のワークスタイルかもしれません。しかし同じタスクをこなしながらも、社員それぞれが自由に、よりストレスフリーに働ける方が絶対によくないですか?出社義務をなくすことでそれがいち早く実現できるはずだと思い、弊社では制度ととして導入しています。

なぜ「出社義務なし」制度を導入しようと思ったのか?

てんとうむしは、“「労働参加率」と「生産性」を高める事業を創造する”をビジョンに掲げ、人口減少社会のなかでも多くの人が社会に参画できる機会づくりをしたいと考えています。とりわけ女性は、結婚・出産によってキャリアを諦める人がまだまだ多いのが現状です。だからこそ、時間や場所を縛らない働き方が求められており、それを最短で実現できる方法を考えたときに「出社義務をなくす」というのが一番早いのではという結論にいたったわけです。そして、それを実現するために必要なことをこの1年で色々と検証しながら整理していき、「これはいける」と確信をもつことができたため、長期で持続的に運用することを前提に今年の夏から本格的な導入に至りました。

「出社義務なし」制度を開始して気づいた2つのメリット

ラッシュ時の通勤電車に乗ることがなくなったり、その移動時間の無駄がなくなったというのは当然あると思いますが、それ以外で出てきたメリットが2つありました。

「仕事と子育ての両立がしやすくなった」の声

例えば、お子さんがいれば「子どもが急に熱を出してお迎え時間が早まった」というシーンはよくあると思います。出勤が義務付けられている場合、他の社員に事情を説明して引き継ぐなどして仕事を中断し、帰宅することになります。
一方で出社義務がなければ自分で自由に時間を調整し、そういったトラブルの際も気を使うことなく抜けることができます。チーム内でしっかりと連携ができていることが前提ですが、期限までにしっかり成果を果たせることができれば時間をどう使うかは本人次第です。

てんとうむしのスタッフは9割以上が女性(特にママさん)ということもあり、子育てと両立しやすくなったという声が圧倒的に増えました。

チーム同士のつながりが強まる

これは月に1度だけ実施する全スタッフがオフィスに集まる場(通称ALL会)で実感しました。これまでは顔を毎日合わせることが普通だったのですが、それが月1回だけになると、この1回の価値が異常に高くなります。この1日をどういう日にするか、プロジェクトメンバーで話し合い、その日のコンテンツを決め、そこに来ることが毎月楽しみになるようなそんな運営をみんなで考えるようになりました。

これによってお互いの距離がより縮まってきています。これは制度を導入して気づいた意外な発見でしたね。

「出社義務なし」制度導入後に見えてきた3つの課題点

基本はメリットしか感じていないのですが、まだまだ制度として完成しきっていないところもあり、見えてきている課題が3つあります。

新入社員へのサポート

オフィスに出社すると社員が1人だけ、場合によっては誰もいないこともあります。そのため新しく入ったスタッフは気軽に質問ができず、業務に慣れるまでのハードルが高くなることが懸念されます。新入社員にもチャットやビデオ通話を通して不安なく働けるサポート環境をつくっているものの、弊社のように業界未経験者を多く採用している会社の場合、いきなりフルリモートというのはハードルが高く、専任のトレーナーをつけて研修期間は対面で教えるなどして対応をしています。ここもWEBで完結できるようなサポート体制を社員全員でつくっていきたいですね。

個人の能力開発

これはこれからの課題点となってくると思っています。
「出社義務なし制度」は働く上での自由度が高い分、個人の月ごとの成果やこれまでの業績を社内で明確に共有し、次のタスクに生かしていくことがより重要になります。ただただ要件の中で業務を遂行するだけだと、新しい能力が身につかず、ずっと同じ仕事をし続けることになるため、、自ら手を上げて新しいチャレンジをすることで能力開発をしていくような努力が個人単位で求められるようになります。

評価制度の充実

社員同士が実際に会わない分、考課者側は目に見える数値のみで社員の評価をしがちで、仕事に対する姿勢や達成までのプロセスといった定性的な部分での評価難易度が高くなります。先述した各個人の能力を向上するためにも、毎月の定量的な成果以外からも見えてくる社員それぞれの適性能力について、考課者側は積極的に把握する姿勢が必要になってくると考えています。

この制度によって、これからてんとうむしで成し遂げたいこと

「出社義務なし」という制度では、世の中にわかりやすい、明確な成果を示したいと考えています。オフィスに出社せずともこういう働き方ができ、しかも成果が十分に出るということを証明していきたいですね。それが証明できれば、多くの企業でこの制度の導入が進められると思っています。
日本全体の労働参加率を高めるためにも、自分たちが先陣を切って様々なことにトライしていきたいです。そして、優秀な人が今後どんどんに集まってほしいと思っています。

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(取材/執筆:てんとうむし編集部 鬼束真帆)